【書評まとめ】「ゼロ秒思考」思い悩んでいる時間をゼロにする。

思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。

ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。

迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。

 

「一所懸命考えているつもりで、実際は立ち止まっている」ということ、ありませんか。

 

日本では小学校のときから、考える訓練、効果的に考えをまとめる訓練がほとんどされていません。

ですが、適切な判断力や考える力というものは、本来的に年齢や学歴による差はないと、筆者の赤羽雄二氏は述べています。

 

そして、考えを深め、心を整理する効果的な方法が「ゼロ秒思考」。この記事では、そんなゼロ秒思考をまとめていきたいと思います。

「考える」ためのヒント

まず、思考と言葉の関係について、強く意識してもらいたい。「思考は言葉によってなされる」ということ、そして「感情も言葉にできる」ということだ。その上で、頭に浮かぶイメージ、感覚を言葉にしてみよう。

 

頭の中はモヤモヤしていることが多く、起きている間は常に何かを考えている。そのとき浮かんでくる言葉を頑張って紙に書き出してみる。あれこれ考えてしまっても、かまわず書く。

「かまわず」というのは、人の名前も、欲望も憎しみも悔しさも、全部そのままという意味だ。なんとなく嫌な気持ちの時でも、頑張って書き出してみる。そうすると、全部はき出した後、不思議と少しだけは前向きになれる。

 

その中で、「言葉を自由に、的確に使うこと」を目指していく。

イメージや感覚を言葉にすることに慣れてくると、だんだん自分の気持ちや思っていることをあまり苦労せずに表現できるようになる。言いたいことがすぐ出てくるので、ストレスがない。言葉選び等にあまり迷わず、書いて表現することができる。続けていくと、さらにスムーズに表現できるようになる。

イメージや感覚を言葉にしようとする回数を重ねていくと、だんだんと、抵抗なく言葉を形にしていくことができるようになる。

 

また、「沈思黙考」も「話すだけ」も難しいことである。

少し違う角度から見てみよう。「沈思黙考」という言葉があるが、ひたすら考えを巡らせ、ああでもないこうでもないと考えるだけで思考が進むことはあまりない。多くの場合、時間の浪費になる。

黙考して考えが深まれば良いのだが、多くの場合、考えが浮かんでは消えを繰り返すだけになってしまう。

一方、何かを思いついたらすぐ他人に話す人がいる。何でも全部話してしまう。話すと自分でもいろいろ見えてくるし、話しながら新しいことを思いつくことも多い。

人に話をするうえで一点気をつけなければならないのは、冷静ならまだよいが、感情の赴くままに話してしまうことだ。感情をぶつけたり、支離滅裂に話すほうはすっきりして、「聞いてくれてありがとう!」「なんだかやる気が出てきたから、また頑張るね」となるが、相手はたまったもんではない。

 

こういったことにならないためにも、筆者は「すべてを書き留めること」をお勧めしている。

考えのステップ、頭に浮かんだことを書き留めると、堂々巡りがほぼなくなる。単純に感情をぶつけるようなことがなくなる。書き留めたものが目の前にあると、自然にもう一歩前に進む。苦労せずに考えが進んでいく。誰でもだ。

 

人は「ゼロ秒」で考えられる

もやもやとした気持ちをその場で言葉にし、考えを深められるようになると、考えが進むだけではなく、どんどんスピードアップしていく。3、4日かかって考えていたことが数時間でできるようになる。1ヶ月かかっていたプロジェクトをものによっては1週間で終わらせることもできるようになる。生産性は数倍〜数十倍上がる。

課題が整理され、問題点の本質が見え、本質的な解決策とそのオプションが浮かび、オプションのメリット、デメリットがすぐわかるようになる。問題の本質と全体像を押さえた確実な対策が打てるようになる。

そうした思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。

現状を認識し、課題を整理し、解決策を考え、どう動くかを意思決定する。これらすべてを「瞬時に」行うことができるようになる。

 

このことは年齢や学歴などは関係がなく、「メモ書き」を工夫して取り組むことで、人が生まれながらに持っている高い能力を活かすことができるようになると筆者は述べている。

 

「メモ書き」が、ゼロ秒思考を身につける最短、最良の方法である。

頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に留めることで、頭がどんどん働くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。

 

「メモ書き」の具体的なやり方は以下の通り。

具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4〜6行、各行20〜30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。したがって、毎日10分だけメモを書く。

メモのイメージはこのような感じで、本書に載っているものを手で書いたもの。

こんな単純なものでいいか、と思われるかもしれないが、簡単で気軽にできるところがポイントだ。

 

「メモ書き」を1ヶ月ほど続けると、頭にどんどん言葉が浮かぶようになり、さらに数ヶ月続けると、瞬間的に全体像が見えるようになり、「ゼロ秒思考」に近づいていく。

「メモ書き」は、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。時間はわずか10分だ。費用はかからず、頭や感情の整理に即効性がある。

 

そして「メモ書き」には、頭が整理される、自信が出てポジティブになる、腹が立たなくなる、急成長できるなどの「効能」が期待できる。

 

ゼロ秒思考をつくるメモの書き方

メモの書き方は、以下の例のようなものである。

メモ用紙は、A4用紙を横置きにし、左上にタイトルを書いて下線を引く。これ以上ないほどシンプルだ。ノートではなく、パソコンでもなく、カードでもなく、小さなメモパッドでもなく、A4用紙だ。しかも1ページにびっしり書くのではなく、わずか4〜6行のみ書いて終わりにする。

 

タイトル(メモに書くテーマ)は、仕事・勉強・人間関係・将来のことなど、なんでも良い。似たようなタイトルでも、重ねるごとに思考のプロセスが良くなっていくので、何度も書く。

 

本文は、4〜6行(各行20〜30字)を1分以内に、思い浮かぶままに書く。最初の頃は、上手く進まず手が止まってしまうかもしれないが、継続をしていくことで思いのままに書けるようになる。

 

メモを書くときのルール

メモを書くときのルールをまとめると、以下の通り。

・思いついたことは、とにかくなんでも書く

・メモは毎日10ページ書く

・1ページ1分で、思いついた瞬間に書く

・ノートや日記、ワード等ではなく、A4用紙に書く

思いや考えを、思いついたときに、思いついたままに書く。A4用紙という場所に、ダイナミックに吐き出していくというイメージ。

 

メモを整理する

メモを毎日書き始めると、結構な量になる。頭のもやもやをメモに書き出すだけでも十分効果は大きいが、上手くカテゴリーを分けて整理すると、さらに頭の整理が進む。

 

そこで、1番効果的な方法が「クリアファイルを使う」ということ。

毎日10ページのメモを書くと、2週間で140ページになる。これを放置すると収拾がつかなくなるので、書き始めて4〜5日したところで、5〜10個程度のカテゴリーに分けることをお勧めしている。

 

カテゴリーの例は以下の通り。

1.将来ビジョン、やりたいこと

2.人とのコミュニケーション

3.チームマネジメント

4.新しいアイデア

5.考えたこと

6.情報収集

7.聞いた話

8.ミーティング

 

普段は見返さないが、3ヶ月に1度をフォルダを整理し、ざっと眺める。

毎日10ページ、3ヶ月書くと、900ページ、それを一覧するとものすごい達成感がある。「え?あの頃あんなこと考えてた。こんなことで悩んでたんだ」という発見も多数あるはずだ。

そして、さらに3ヶ月たったら、前回見返した部分をもう1度だけ見返す。そうすると、自分の軌跡をたどることができる。

 

まとめ

この記事では、赤羽雄二の著書「ゼロ秒思考」の書評をしました。

 

ボヤッと悩んでいたり、長い間考えごとをしてしまう方にとって、このゼロ秒思考を身に着けることは、大きくプラスになるのではないかなと思います。

僕自身、そのようなことが多いので、これから身につけていきたいと思います。

 

本記事では紹介することができていない内容がたくさんあるので、詳細を知りたい方はぜひ手にとってみてください。以上、マーくん(@tottototo777)でした。

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